2020年5月11日 (月)

新型コロナ 早期終息に向けて 漢方のちからも

漢方薬など対症療法の効果は 新型コロナ、症例解析へ 東洋医学会

漢方薬など対症療法の効果は 新型コロナ、症例解析へ 東洋医学会

5/10(日) 15:06配信

時事通信より引用

 日本東洋医学会は10日までに、新型コロナウイルス感染症やその疑いのある患者に対し、医師が処方した葛根湯などの漢方薬や、解熱鎮痛薬などの対症療法がその後の重症化の有無とどう関連があるか調べるため、医療機関に症例の報告を呼び掛けた。

 同学会は1000例規模を集め、統計的に解析する。

 症例募集は医療機関が対象で、同感染症(疑いを含む)患者に対し、熱やせきなどを抑えるための対症療法として投与した薬の内容、受診開始から14日目までの症状の推移と、重症化(酸素投与)の有無などの情報提供を求めている。

 研究事務局の東北大病院漢方内科の高山真・准教授は「感冒症状に処方する漢方薬には抗炎症・抗ウイルス効果、免疫調整作用などが報告されているものもあり、新型コロナウイルス感染症でも一定の効果が期待できる可能性がある」と説明。その上で、漢方薬を希望する際には医師や薬剤師と相談した上で内服するよう呼び掛けた。 

2020年4月23日 (木)

利楽より 新型コロナ感染対策に対する取り組み・お知らせ その2

フェイスシールド自作してみました。

 

恐れ入りますが、施術中はこちら装着の上施術を行わせていただきます。

 

ご理解及び、ご了承の程何卒お願い申し上げます。    

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利楽より 新型コロナ感染対策に対する取り組み・お知らせ その3

院内用意の消毒液にて手指の消毒をお願い致します。

 

マスク+シールド型の二重マスクにて感染防止に努めます。

 

院内の換気 解放しております。(室温は暖房機器・ホットパック・ベットヒーターにて調節)

 

現在、新規の患者様につきまして 30分クイックコースまでの対応とさせていただきます。

 

ご迷惑をお掛け致しますが、ご理解ご協力の程何卒宜しくお願い致します。

 

 

2020年4月19日 (日)

利楽より 新型コロナ感染対策に対する取り組み・お知らせ その1

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利楽より 感染予防 感染対策 新型コロナに対する当院の取り組みについて

4月19日現在

院内・施術に対する消毒の徹底

施術前、施術後の手洗い・うがい その後アルコールでの手指衛生の徹底

マスクの着用必須(不繊布タイプにペーパーフィルターを着用)

マスクの装着脱着時に細心の注意を払い適切に行う (普段から鼻呼吸を意識)

ドアノブ等の手が触れる場所は施術終了毎に消毒を行う 

PC、スマートフォンの消毒

術後の消毒作業にお時間をいただきます。

ゆとりをもって施術を行う事で、感染予防と防止に繋げます。(一日の施術対応に制限を設けます。)

衛生用品 消毒液・薬用せっけん・フェイスペーパー 現時点では2ヶ月分くらいの備蓄あり (患者様の安全を維持するだけの消毒・衛生商品が不足場合は休業)

情勢の悪化により新規患者の受け入れに規制 → 営業自粛の流れ

 

自身の健康面に関して

手洗い、うがいの徹底

ビタミンCの摂取

バランスの良い栄養補給食事 

運動不足の解消 

血流免疫の活発な働きを維持する。

体温の高い状態を維持できるように室内トレーニングにて筋肉量維持に努める

むやみにものに触れない 接触の制限 また日常的に極力顔へのタッチを行わない様に意識する

熱めの(43℃前後)の入浴による免疫力向上 (ヒートショックプロテイン)

睡眠時間の不足に気を付ける 睡眠の質に拘る 熟睡できる環境作り

 

 

自身及び家族の感染予防を徹底し、患者様を感染から守る為 ウイルスの性質が未だ明確になっていない現在ですが、最新で信憑性の高いと思われる情報をいち早くチェックし、見えないウイルスに対して最大限のイメージ(情報と本能的危機回避能力)をもって感染・予防対策を徹底して参ります。

2020年4月 1日 (水)

タバコ 喫煙の百害 禁煙のススメ

コロナ重症化の背景はタバコ? 志村けん死去でテレビが伝えにくい”真実”

 

4月1日より喫煙に関する屋内全施設での禁煙が法令化されました。禁煙を悩んでおられる方。非常に参考になる記事です。

喫煙の怖さを知り禁煙の切っ掛けになると思います。以下抜粋転載

TBS『ひるおび!』で志村けんのヘビースモーカーぶりを語る由紀(筆者が画面撮影)

 多くの人々に愛された志村けんのあまりにあっけない死。死後に遺体が近親者が触れることもできないまま袋づめされて荼毘に付されたことは改めて新型コロナウイルスの怖さを思い知らせることになった。

 志村けんの死で新型コロナウィルスがどのようにして肺に炎症を起こしていくのかが注目されている。

 各テレビ局の情報番組などでは3月31日の放送でそのプロセスをくわしく説明していたが、

喫煙の習慣との新型コロナ重症化の関係が注目された。 

 以下、主な番組でこの点についてどのような説明があったのかを見てみよう。

ヘビースモーカーだった一面を指摘したフジテレビ『とくダネ!』

 番組では52歳当時の志村けんのインタビュー(2002年4月23日『とくダネ!』)映像を放送。そのなかで志村がインタビューの最中にタバコをくゆらせる場面もあったのが印象的だ。

 志村けんの兄・知之さんは「4年前に肺炎になってからお酒もだいぶ減らしてタバコも1日3箱吸っていたのが全然吸わなくなった」と話していた。

 スタジオに出演した二木芳人・昭和大学特任教授は志村けんも受けた人工心肺装置のECMO(エクモ)の治療について説明しつつ次のように解説した。

(二木特任教授)

「特に若い方はこれで頑張っている間にだんだんよくなるというケースはあるんですが、

やはりお年を召した方は難しい部分がある。

70歳というのはそれほど高齢でもないんですが、

志村さんの場合、おそらくですね、

さきほどもちょっと出てきました。

お兄さんもおっしゃっていましたが、

かなりヘビースモーカーで

今はお止めになっていたようですが、

少し肺にダメージがあったんじゃないかなと」

 MCを務める伊藤利尋アナウンサーが志村けんの「過去の病歴」をまとめたボードを示しながら、50年来の親交があった歌手・女優の由紀さおりに尋ねている。

(伊藤アナ)

「確かに持病というのは言われるところで

志村けんさんは2016年に禁煙をされてということですが、

由紀さん、相当、おタバコは吸われていたようですね?」

(由紀さおり)

「そうですね。

(『8時だョ!全員集合』『ドリフ大爆笑』などで)

一つのネタを作るのもすごく時間がかかって・・・

稽古をするからって、私たち(共演者が)呼ばれて待っているんですけれども

結局そこで何をどうやるかというのが決まらなくて

『ごめんね・・・』ということになって

私の場合はいかりや長介さんが口立てで

『こういうことでこういうことでこういうふうに持っていこうと思う』と。

『後でちゃんと台本を明日来たら渡せるようにするから』と言って

3、4時間待っても(ドリフの)ネタが固まらなくて、私たちは帰されるということがよくあったんです。

その考えている間、ずっとタバコをくゆらせているというか

そういう情景というのはいかりやさんも志村さんも本当に同じだった」

 この後で伊藤アナがECMOの話題を移したので番組でのタバコの話はここで終わった。  

 このため、視聴者からみれば志村けんの新型コロナの重症化とタバコの関係についてはあまり明確に伝わらなかった。

 一方、志村けんの死とタバコの関係を深掘りして放送したのがTBS『ひるおび!』だった。

 

タバコが新型コロナを重症化させた可能性を指摘したTBS『ひるおび!』

 『ひるおび!』が伝えたことは明快だった。

 ヘビーな喫煙によって人間の肺が炎症を起こして穴だらけになってしまうこと。

 加えて喫煙者は新型コロナウィルスで感染しやすく重症化しやすくなることだ。

 そして志村のように禁煙生活を4年続けていても大丈夫とはならないということも一般の人にとっては想定外の指摘だった。

 

 ゲストの倉持仁医師(インターパーク倉持呼吸器内科院長)は新型コロナ肺炎について次のように解説した。

(倉持仁医師)

「”新型コロナ肺炎”の特徴は・・・新型コロナの患者さんの特徴は

CTを見ると肺の外側に一気に炎症が広がっている。

本人に自覚がなくても急速に悪化する

 肺は右肺が上葉・中葉・下葉、左肺が上葉・下葉の5つに分かれている。

 倉持医師によると通常の肺炎は5つある中の1か所で炎症を起こすもので多くても2か所だという。

 ところが新型コロナ肺炎は5か所すべてで炎症を起こし、その外側が一気に炎症を起こすのだという。

 番組では長年志村と親交があった歌手の由紀さおりが出演。

 ''志村けんが多いときには1日60本を吸うチェーンスモーカーだったこと'''を明かした。

 2016年に肺炎で入院した後には禁煙を続けていたという志村。

 禁煙した後にも強く残ってしまうタバコの害に焦点を当てて、番組では専門家にも話を聞いた。

(恵俊彰キャスター)

「タバコってこれ、倉持先生、どうなんですか?」

(倉持仁医師)

タバコの中にはいろいろな発ガン物質が含まれていたり、いろいろな物質が肺の奥まで入っていくんですけども、

そうしますと

肺の中でいろいろな炎症が起こる。

炎症が起こるというのはどういうことかというと、

肺の中にたくさん傷ができますから

ウイルスにとっては非常に入りやすいですし、

増殖しやすいですし、

コロナウイルスもそういう性質を持つようですが、

他の細菌でも

喫煙者の方は一般的に重症化しやすい。

あるいは

治りにくい。

あるいは

後遺症が残る

ということはよく見られることですから、

やはりこれを機に

ぜひ禁煙をしていただくといいと思います」

 恵キャスターが”禁煙の効果”について質問をぶつけた。

(恵俊彰キャスター)

「先生ね、志村さんも2016年に肺炎を患ってからはもうタバコをお止めになっている。

それから4年も経つわけじゃないですか。

(タバコを)止めていたから大丈夫ということにはならないんですか?」

(倉持仁医師)

「ならないですね」

(恵俊彰キャスター)

「ならないんですか?」

 禁煙しても大丈夫ではない、という倉持医師。

 驚く恵俊彰キャスターに倉持医師は説明を重ねた。

(倉持医師)

「(禁煙したから大丈夫とは)ならないんですね。一定の割合で喫煙量が多ければ。

あるいはその方の体の特徴というのはあるんですが、

一般的にはタバコをたくさん吸うと、

肺気腫といってたくさん穴ボコが空いてしまうんです。

タバコを止めることでそれ以上その穴ボコは増えなくなるんですが、

今まで吸っていた分でできてしまった穴は空いているんです。

 番組ではスタジオに来ていた二人の専門家の見解をフリップで説明した。

(倉持仁医師)

(北村義浩医学博士)

「タバコを吸って肺胞が壊れてしまうと元には戻らない」

 その理由として次のような理由があるという。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

=タバコの煙を長く吸い続けることで起きる肺の炎症

     ↓

炎症で破壊された肺の組織は完全には戻らない

 さらに・・・

WHO会見(3月20日)

喫煙は重症化リスクを高める

     ↓

タバコによる体の悪影響は

禁煙しても一定期間残ると考えられる

 禁煙しても重症化のリスクはなくならない。

 そのことに出演者たちも衝撃を受けていた。

(恵俊彰キャスター)

「大谷さん、いま(タバコを)止めているからいいってもんじゃないですね」

(大谷昭宏コメンテーター)

「そうですね。志村けんさんより1年早く止めている(から大丈夫)と思ってたんですけど、

全然関係ないですね。これを見ていると。

相当(自分では禁煙で悪いものを)やっつけた気になっちゃってました」

(恵俊彰キャスター)

「禁煙するのって、タバコを吸っていた人からするとものすごいこと(努力)じゃないですか」

(大谷コメンテーター)

「そうですね」

(恵俊彰キャスター)

「ものすごくがんばって止めているわけじゃないですか。

だから止めたから、よかったと(こちらは)思ってますけど、

僕もそうなんですけど、

そういう問題じゃないということなんですか?」

(大谷コメンテーター)

「お医者さんがどれだけタバコを嫌うか。

私が手術していたときのお医者さんは

『タバコを吸うぐらいだったら、我々が治療をする意味がありません』とおっしゃっていた。

いま先生方の話を聞いていると、ああ、そういうことなんだと改めて思いますね」

(八代英輝弁護士)

「私も禁煙したとき・・・

いま禁煙していただくのは当然だと思いますけど、

『ここから先、良くなるわけじゃなくて、これ以上、悪くなるのを止めただけですからね』と(医師から)言われました」

 この言葉にスタジオにいた北村義浩博士から

「そうでもないですよ」と声がかかる。

「(タバコ)止めたら”いい人”になっていると思ってました」と恵キャスター。

(北村義浩・長野保健医療大学 医学博士)

「ちょっとだけ言うと、やられた細胞は確かに戻らないんですが、

残った細胞はかばってくれる、頑張ってくれるんです。

だから『お前、死んじまったか。傷ついたか、でも俺、頑張ってお前の代わりをしてやるぞ』と、

その回復力もちゃんとあるんですよ」

 ここで恵俊彰、大谷昭宏、八代英輝の3人がいずれも喫煙していたのに禁煙を経験したらしく、「よかった」「光が見えた」と安心した声を上げていた。

 他方、禁煙はいいことなのだと確認するような解説が入り、倉持仁医師も捕捉した。

(倉持医師)

「禁煙することで肺胞の機能は戻りません。

ただし気道の炎症とか傷ついた炎症は時間が経てば半年くらいとかで時間はかかりますが正常に戻ってきます。

やはりこれからコロナにかかったことを想定したときに、やはりタバコを吸っていない方が明らかに救命率は高くなると思いますから、

いまからでも遅くないのでぜひ禁煙をしていただくといいと思います」

 新型コロナウィルスに関して喫煙者のリスクについて、北村博士からも説明があった。

(北村博士)

「ご自身の健康ご今回のコロナウィルスの悪化につながるという点もあるし、周りの人にウィルスを・・・、ゴホホなんてやるとヘビースモーカーの方はちょっと咳をしがちなので広げてしまう怖れがあります。ご自身と周りのことを思うときょうから止めてほしいと思います」

(恵キャスター)

「受動喫煙の場合も吸ったことになるんですか?」

(北村博士)

「吸ったことになります。特に細かい粒子は吸ったことになります」

(恵キャスター)

「自分は吸ってなくても、横にいる人も吸ったことになるんですか?」

(北村博士)

「なります」

(恵)

「肺が傷つくんですか?」

(倉持医師)

「やはり一定量(のタバコの煙)が肺の中に入れば炎症が起こります。

タバコを吸っている人はダイレクトに影響がありますけど、

副流煙を吸う人も、たとえばご夫婦でご主人だけがタバコを吸っていても、

お子さんもずっと一緒にいて、というような場合には影響あります

(北村博士)

「PM2.5。幹線道路の横で窓を開けて深呼吸しているようなもの。24時間。そんな感じですかね」

(八代弁護士)

「(タバコは)もう止めた方がいいですよ。4月1日から新しい法律(改正健康増進法)も施行されますし」

(大谷昭宏)

「ですから完全に受動喫煙は禁じられるようになってきますから」

(八代弁護士)

「原則、屋内は禁煙になって」

(恵)

「由紀さん、昔、業界はすごかったですよね?みんなタバコを吸っていた・・・」

 恵キャスターは、志村けんとは『8時だョ!全員週集合」スタート時から共演多数で50年来の親友だという由紀さおりに話をふった。

(由紀さおり)

「本当ねえ。志村けんさんは特にやっぱり、本当に突き詰めて突き詰めて、何が面白いのか、ずっと考えていらしたときはほとんどもうこうやって(指にタバコをはさむふりをして)

煙をくゆらしている感じ。チェーンスモーカーみたいになって、だから1日60本ということだったんじゃないかなあと」

 一時期、1日60本のタバコを吸っていたという志村けん。

 そうしたヘビースモーカーぶりは4年前から禁煙を続けていても、肺に空いた穴ボコはそのまま空いたままで新型コロナウィルスで炎症を起こしやすく、重症化しやすい状態は続いていた。

 『ひるおび!』はそのことをかなりの時間をさいて伝えていた。

テレビではタバコの害についての言及することは長くタブーだった!

 タバコについてはガンや心臓疾患や脳梗塞など様々な疾病の要因だと医師から指摘されてきたが、

 「世界禁煙デー」という年に1度のイベントをめぐるニュースを除いては事実上「タブー」のように扱われてきた

 理由はJT=日本たばこ産業株式会社が大手スポンサーだからだ。

 かつての民放ではタバコの健康へ害を伝えようとしたドキュメンタリー番組が放送するかどうかをめぐって社内で上層部から介入があって大きな論義になったこともある。

 現在では受動喫煙の被害などがいわば「社会常識」になってきているので、かつてほど無理なことはないはずだが、それでもJTが大スポンサーであることに変わりはない。

 ではNHKならばタバコの健康被害について積極的に放送できるのかというとそうでもない、

 JTは前身は日本専売公社という半官半民の組織で旧大蔵省(現財務省)と深いつながりがある。日本でタバコの問題を放送することはこうした政府組織の存在を意識しないわけにはいかないからだ。 

 そうした事情を身をもって知っている筆者からすれば、志村けんの死とタバコの問題が情報番組の中で語られるという状況はいささか驚きだった。

 志村けんという国民的大スターの死は、それだけで大きなニュースである。

 このニュースをどう料理するのかは様々なやり方がある。

 タバコの問題もまったく触れなかった局や番組も数多かった一方、フジ『とくダネ!』のように軽く触れた程度の番組、TBS『ひるおび!』のようにこの問題を深掘りする番組もあるなど、温度差がかなりあった。

 志村けんの突然の死と新型コロナウイルス肺炎の重症化の背景にタバコがどの程度かかわった可能性があったのか、なかったのか。

 新型コロナの問題はいま国民全体に迫っている最重要の課題である。

 喫煙者が禁煙したとしても非喫煙者よりもリスクが高いのなら、注意喚起をしなければならない大問題のはずだ。  

 ”タブー”を気にせずに報道機関が掘り下げて伝えるべきテーマであることに違いはない。 

水島宏明上智大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター

1957年生まれ。東大卒。札幌テレビで生活保護の矛盾を突くドキュメンタリー『母さんが死んだ』や准看護婦制度の問題点を問う『天使の矛盾』を制作。ロンドン、ベルリン特派員を歴任。日本テレビで「NNNドキュメント」ディレクターと「ズームイン!」解説キャスターを兼務。『ネットカフェ難民』の名づけ親として貧困問題や環境・原子力のドキュメンタリーを制作。芸術選奨・文部科学大臣賞受賞。2012年から法政大学社会学部教授。2016年から上智大学文学部新聞学科教授(報道論)。放送批評誌「GALAC」編集長。近著に「内側から見たテレビーやらせ・捏造・情報操作の構造ー」(朝日新書)、「想像力欠如社会」(弘文堂)

抜粋引用

2020年3月27日 (金)

新型コロナウイルス 発熱したとき 注意して飲む薬  続編2

XCV

コロナだけじゃない…!イブプロフェンは「こんな病気にもNG」


3/27(金) 7:02配信

FRIDAY   より転載引用



「バファリン」「ロキソニン」…。イブプロフェンを含む“非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)”は、痛み止め、解熱剤、風邪薬など、多くの市販薬で使われている

フランスの保健相が「イブプロフェン等の服用で、新型コロナウイルス感染の症状を悪化させる可能性がある」とツイートし、世界中で物議を醸している。この件に関して、調査中とするWHOの発言は二転三転、またもや歯切れの悪い展開をみせた。しかし、調査中だと言われても、頭痛薬や風邪薬など、多くの市販薬にも使われ、普通に購入できる身近な薬のことだ。今現在でわかっている薬の特性は、我々も知っておくべきだろう。

マスク転売で2000万円 新型コロナでボロ儲けする中国人美女

◆WHOが「イブプロフェンを自らの判断で服用しないで!」発言を修正したのは、正しかったのか?

事の発端は、3月14日、フランスのオリビエ・ベラン保健相が自身のツイッターで、新型コロナウイルス感染者がイブプロフェンなどの抗炎症薬を服用すると、感染を悪化させる要因となる可能性があり、熱がある場合はパラセタモール(別名:アセトアミノフェン)の服用を推奨する、というメッセージを発信したことにある。

この件に関して、WHOのリンドマイヤー報道官は3月17日、国連ヨーロッパ本部の定例記者会見で、「イブプロフェン」が新型コロナウイルスによる症状に与える影響について、「より高い死亡率につながるのかまだ証拠がなく、WHOの専門家が調査を進めている段階だ」と述べた。

そのうえで、新型コロナウイルスに感染している疑いがある場合について、「『イブプロフェン』を自らの判断で服用しないでほしい」とし、代わりに解熱鎮痛薬の「アセトアミノフェン」を使うよう呼びかけた。(NHK NEWS WEB)

これはあくまで、発熱や頭痛などで、家で市販薬を服用する場合に対してのことであり、「医療の専門家に処方されたのであれば、それは彼らの判断だ」と付け加えた。

また、イギリスの国民保健サービス(NHS)のウェブサイトは当初、アセトアミノフェンとイブプロフェンの両方を推奨していたが、

「イブプロフェンがCOVID-19を悪化させるという強い証拠はないが、(中略)我々がさらなる情報を得るまで、医師からアセトアミノフェン(原文では、パラセタモール)が合わないと言われていない限りは、新型ウイルスの症状にはアセトアミノフェンを服用すること」と助言を変更。また、「医師にイブプロフェンを処方されている人は、医師に確認せずに服用をやめるべきではない」としている。(BBC NEWS JAPAN)

一方で、3月18日WHOはツイッターの公式アカウントを更新し、17日の発言を修正した。

新型コロナウイルスに感染している疑いがある場合に抗炎症薬の「イブプロフェン」を服用することについて、「控えることを求める勧告はしない」。理由については、「通常の副作用以外には症状を悪化させるという報告はされていない」としている。(NHK NEWS WEB)

またしてもグズグズな対応に、不信感だけが残るが…。ともかく、この機に問題となっている薬の違いについて、基本的なことだけでも理解しておきたい。

◆インフルエンザでは、処方しないのが常識!

今回話題に上っているイブプロフェンなどのNSAIDsは、インフルエンザの際に用いると、インフルエンザ脳症を発症した場合に悪化する恐れがあるとされ、日本でも、解熱にはアセトアミノフェンを用いることが推奨されている。とくに、小児や妊婦などには処方されず、広くではないが一般にも知られている事実のようだ。東京都済生会中央病院・薬剤部技師長の楠見彰宏氏に話を聞くと、

「イブプロフェンは非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)に分類される薬剤のひとつです。医師や薬剤師の間では、インフルエンザ感染時に熱を下げたい場合、非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)の使用は、禁忌ではありませんが、避けるのが常識とされています。理由は、インフルエンザ脳症の誘発や発症時の悪化等の可能性があり、WHOやフランス保健相が言っているように、比較的安全と言われているアセトアミノフェンで代用できるからです。

代用できるものがあるのに、あえてリスクを冒す必要はないとの考え方です。インフルエンザの場合は、非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)を原則使いません。

2000年11月には日本小児科学会から、インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであれば、アセトアミノフェンが適切であり、NSAIDsの使用は慎重にすべきである旨の見解が公表されています」(楠見彰宏氏 以下同)

ただの風邪なら問題はないが、風邪らしき症状があるときに、インフルエンザの可能性だってある。今は、新型コロナウイルスに感染している可能性もないわけではない。現在、イブプロフェン等のNSAIDsと新型コロナウイルスとの関連性を証拠付ける情報はないが、インフルエンザと同様、何らかの悪影響が出ないとも言い切れない。

そう考えると、頭痛や発熱などの症状を抑えたいと思っても、市販薬を自分で選ぶのには注意が必要だ。

◆「イブプロフェン」より「非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)」で認識すべき

イブプロフェンは、様々な市販薬に使用されているため、自分で薬を選ぶ際には注意が必要だ。しかも、今回はイブプロフェンの名前だけが取り上げられているが、気にするべきは非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)というグループ。その中には、聞き覚えのある薬品名がいくつもある。

「非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)は、イブプロフェンだけではありません。今回、なぜイブプロフェンだけが取り上げられているのかは、情報がありませんので、不明です」

フランス当局は新型コロナウイルスのパンデミック前から、さまざまな商品名で販売されているイブプロフェンをはじめとする“抗炎症薬”の服用に絡む「感染合併症」に対して警鐘を鳴らしていた。

◆やはり、自己判断なら、アセトアミノフェンを選ぶのが正解か!?

フランスのベラン保健相にしろ、最初のWHOの発言にしろ、リスクを回避するためには、自己判断でのイブプロフェン等の服用は避け、アセトアミノフェンで代用したほうがいい、ということなのだろう。

「新型コロナウイルス患者へのイブプロフェン服用による影響についてはまだわかっていません。

解熱を目的とする場合、他に比較的安全と言われている代替薬としてアセトアミノフェンがあるので、そちらを使用するようにということだと思います」

◆むやみに不安がらず、きちんと知っておきたい!薬の違い

◆<非ステロイド系消炎剤(NSAIDs)とは>

イブプロフェンもその1種。ステロイドではない抗炎症薬。市販薬の主な用途は、月経痛、頭痛、歯痛、咽頭痛、関節痛、筋肉痛、神経痛、腰痛など。悪寒、発熱時の解熱。代表的なNSAIDsには、アセチルサリチル酸(商品名アスピリンなど)、イブプロフェン、ロキソプロフェン(ロキソニンなど)、ジクロフェナク(ボルタレンなど)がある。

◆<アセトアミノフェンとは>

アセトアミノフェンまたはパラセタモール。解熱鎮痛薬の一種。脳の体温調節中枢や中枢神経などに作用して熱を下げたり、痛みを抑えたりする。発熱、寒気、頭痛などの症状改善に用いられ、一般医薬品の感冒薬や解熱鎮痛薬に広く含有される。抗炎症作用はほとんどない。NSAIDsに比べ効果は緩やかだが、副作用が少なく比較的安全とされる(ただし、過剰摂取による肝機能障害の発現には注意が必要)。

日本の厚生労働省は、3月18日「購入を考える方は、店舗や薬局の薬剤師あるいは登録販売者とよく相談をしてください」と答えにならない答えを述べたが、やはり避けられるリスクは、避けたほうがいい。また、アセトアミノフェンも合わない人はいるので、購入する際にはきちんと相談するべき。自己判断で薬を飲み続けず、症状が続く場合には医師に相談するのが肝心だ。

取材・文:藤岡佳世



 

2020年3月20日 (金)

新型コロナウイルス 発熱したとき 注意して飲む薬  続編1

イブプロフェンで新型コロナが悪化する?」臨床医に聞いて分かった“飲んではいけない薬”の真偽


3/20(金) 6:00配信

文春オンラインより引用しています。



 フランスのベラン保健相が3月14日に、「イブプロフェンを服用すると新型コロナウイルス感染症を悪化させる可能性がある」とツイート。それがネットニュースとなり、大きな話題を呼びました(「 コロナウイルスにかかったら飲んではいけない薬 」2020年3月15日 Yahoo! ニュースJapan)。

【写真】防護服の医師に囲まれて……武漢市内の病院に入院している新型コロナの感染者

 炎症や痛みを抑え、熱を下げる薬(消炎鎮痛薬)であるイブプロフェンは市販の頭痛・生理痛薬の主成分によく使われているだけでなく、市販のかぜ薬(総合感冒薬)にも配合されている商品があります。たくさんの人が利用している薬なだけに、心配になった人が多かったのではないでしょうか。


「イブプロフェンは危ない」は本当なのか?

 記事によると、「複数の医者が、発熱のためにイブプロフェンを服用した後、併存疾患がないにもかかわらず、重篤な状態に陥ったコロナウイルスの若い患者の例を挙げている」のだそうです。だとしたら、ただ事ではありません。

 一方で、ウイーン大学医学部がツイッターでこの内容を「フェイクニュースだ」と否定したというニュースや、医師が「イブプロフェンを服用することによって新型コロナウイルスが増えるとか感染が激しくなるとか、あるいは感染しやすくなるというような論文は今までに一度も見たことがなかった」と語る記事も配信され、真偽のわかりにくい状態になっています(「 『イブプロフェンで悪化』 『エアロゾル=空気感染』は誤り!? 新型コロナをめぐる“真偽不明”情報に注意 」2020年3月17日 Yahoo! ニュースJapan)。

 私たちはこのニュースをどのように受け止めればいいでしょうか。


1月から警鐘を鳴らしていた日本人研究者

 イブプロフェンは非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs=エヌセイズなどと読みます)という種類の薬です。市販の痛み止めに使われている代表的なNSAIDsには他に、「アセチルサリチル酸(アスピリン)」、「ロキソプロフェン(ロキソニン)」などがあります。また、NSAIDsには分類されませんが、よく使われる消炎鎮痛薬に「アセトアミノフェン」があります。

 実は、武漢で新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた1月頃から、NSAIDsを新型コロナウイルスに使うべきではないと警鐘を鳴らしていた研究者がいます。慶應義塾大学薬学部(旧共立薬科大学)や近畿大学薬学部で教授を務めた松山賢治さんです。なぜでしょうか。

イブプロフェンで新型コロナが悪化する?」臨床医に聞いて分かった“飲んではいけない薬”の真偽


3/20(金) 6:00配信

文春オンライン



 フランスのベラン保健相が3月14日に、「イブプロフェンを服用すると新型コロナウイルス感染症を悪化させる可能性がある」とツイート。それがネットニュースとなり、大きな話題を呼びました(「 コロナウイルスにかかったら飲んではいけない薬 」2020年3月15日 Yahoo! ニュースJapan)。

【写真】防護服の医師に囲まれて……武漢市内の病院に入院している新型コロナの感染者

 炎症や痛みを抑え、熱を下げる薬(消炎鎮痛薬)であるイブプロフェンは市販の頭痛・生理痛薬の主成分によく使われているだけでなく、市販のかぜ薬(総合感冒薬)にも配合されている商品があります。たくさんの人が利用している薬なだけに、心配になった人が多かったのではないでしょうか。


「イブプロフェンは危ない」は本当なのか?

 記事によると、「複数の医者が、発熱のためにイブプロフェンを服用した後、併存疾患がないにもかかわらず、重篤な状態に陥ったコロナウイルスの若い患者の例を挙げている」のだそうです。だとしたら、ただ事ではありません。

 一方で、ウイーン大学医学部がツイッターでこの内容を「フェイクニュースだ」と否定したというニュースや、医師が「イブプロフェンを服用することによって新型コロナウイルスが増えるとか感染が激しくなるとか、あるいは感染しやすくなるというような論文は今までに一度も見たことがなかった」と語る記事も配信され、真偽のわかりにくい状態になっています(「 『イブプロフェンで悪化』 『エアロゾル=空気感染』は誤り!? 新型コロナをめぐる“真偽不明”情報に注意 」2020年3月17日 Yahoo! ニュースJapan)。

 私たちはこのニュースをどのように受け止めればいいでしょうか。


1月から警鐘を鳴らしていた日本人研究者

 イブプロフェンは非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs=エヌセイズなどと読みます)という種類の薬です。市販の痛み止めに使われている代表的なNSAIDsには他に、「アセチルサリチル酸(アスピリン)」、「ロキソプロフェン(ロキソニン)」などがあります。また、NSAIDsには分類されませんが、よく使われる消炎鎮痛薬に「アセトアミノフェン」があります。

 実は、武漢で新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた1月頃から、NSAIDsを新型コロナウイルスに使うべきではないと警鐘を鳴らしていた研究者がいます。慶應義塾大学薬学部(旧共立薬科大学)や近畿大学薬学部で教授を務めた松山賢治さんです。なぜでしょうか。


NSAIDsによって“免疫細胞の暴走”が起こる?

「NSAIDsは細胞が障害を受けたときに体内でつくられる『プロスタグランジン』という物質の働きを阻害することで炎症や痛みを抑え、熱を下げます。しかし、プロスタグランジンの働きが過度に抑えられると、免疫細胞を刺激する『サイトカイン』という物質が過剰に作られることがわかっています。そのために免疫細胞が暴走して、ウイルスなど外敵だけでなく、健常な細胞や組織まで攻撃するようになるのです。これをサイトカインストーム(サイトカインの嵐)と言います」

 サイトカインストームが起こると、免疫細胞が肺の細胞を傷害して、重篤な肺炎を起こすことがあります。また、肝臓、腎臓、心臓などの器官も傷害して多臓器不全に陥り、死に至るリスクも高くなります。松山教授は、中国・武漢で肺炎の死亡者が多かったのは、NSAIDsによるサイトカインストームの多発も一因ではないかと推測しています。

「中国では新コロナウイルスにかかった人が、とりあえず熱を下げようとNSAIDsをたくさん使ったのではないでしょうか。NSAIDsを使うと必ずサイトカインストームが起こるというわけではありませんが、若くして肺炎を起こした患者さんの中には、これが原因で亡くなった人も多かったのではないかと推測しています」


日本小児学会による勧告も

 松山教授がそう推測するには、次のような歴史もあります。ひとつには1960~80年代にかけて、非常に稀ですが、インフルエンザなどウイルス感染症の子どもがNSAIDsの一種であるアセチルサリチル酸(アスピリン)を服用すると、急性脳症(ライ症候群)が増えるという研究結果が米国であったことです。その要因と考えられたのが、NSAIDsによってサイトカインストームが引き起こされ、脳が炎症を起こしたことでした。

 厚生省(当時)も1999年と2000年にNSAIDsとインフルエンザ脳炎・脳症について調査しました。その結果、それらの関連性については否定したものの、ジクロフェナクナトリウム(商品名・ボルタレン)を使った例では致死率が高くなっていたことから、日本小児科学会はインフルエンザの発熱に使用するのであればアセトアミノフェンを使い、NSAIDsの使用は慎重にすべきとの勧告を出しています(「 インフルエンザ脳炎・脳症における解熱剤の影響について 」)。

 より古くにさかのぼると、1918~19年にスペイン風邪が世界中でパンデミック(爆発的な流行)を起こし、感染者5億人、死者5000万~1億人と世界中で多くの犠牲者を出しました。死亡者には短時間に重度の肺胞炎・肺胞浮腫を起した人が多かったとされていますが、その一つの要因として言われているのがアスピリンの過剰投与による中毒死です(「 インフルエンザ菌とスペイン風邪(Spanish flu)(その1) 」紺野昌俊)。


複数の臨床医に意見を求めてみたところ……

 新型コロナウイルスでもNSAIDsによってサイトカインストームが起こり、重症肺炎が多発した可能性があるのでしょうか。松山さんの指摘を受けて、複数の臨床医に意見を求めてみたところ、(1)ウイルス感染症によるサイトカインストームは、NSAIDsを服用していなくても起こりうる。(2)実際に新型コロナウイルス感染症患者のデータを多く集めて、NSAIDsを服用している患者で重症肺炎や死亡例が高かったかどうか検証されないかぎり不明……というのが、共通した意見でした。

 また、18日にはWHO(世界保健機関)が、新型コロナウイルスが疑われる場合には、イブプロフェンの服用を避けるようにという注意喚起を行いました。ただし、その理由はサイトカインストームを起こすからというのではなく、世界的な医学誌である「ランセット」に新型コロナウイルスの感染を促進して症状を悪化させるという仮説が掲載されたことを踏まえてと報道されています。また、それが死亡リスクを高めるかどうかについては、WHOは「調査中」としています。

 このように、イブプロフェンやロキソプロフェンなどの馴染みのあるNSAIDsが本当にサイトカインストームや感染を促進させ、新型コロナウイルスの重症肺炎や死亡のリスクを上昇させるかどうかは、現時点では何とも言えません。また、新型コロナウイルスの発熱でNSAIDsを飲んだからといって、全員が悪化するというわけではないので、過度に心配する必要はないと思います。


インフルエンザやふつうの風邪でも服用は避けたほうがいい

 ただし、多くの医師に取材した結果としては、「インフルエンザやふつうの風邪であっても解熱のためにNSAIDsを服用するのはあまりお勧めしない」「高熱でつらい時には、作用が穏やかで比較的安全なアセトアミノフェンにしたほうがいい」というのが、共通した意見でした。

 その理由は、サイトカインストームが心配というだけではありません。NSAIDsには胃腸障害や腎障害を起こす、ぜんそくを誘発するといった副作用があるからです。とくに効き目の強いロキソプロフェンでは、慢性的な痛みで長期的に飲んでいる人が消化管出血や腎不全を起こして入院する例があるそうです。胃を保護する成分を配合した商品も多く出ていますが、NSAIDsは漫然と飲み続けるべきではない、注意が必要な薬なのです。

 また、さまざまな成分が配合された風邪薬(総合感冒薬)も、あまりお勧めしないという医師が多くいました。市販の商品だけでなく医師が処方するPL配合顆粒もそうですが、これらは一つの薬ではなく、熱を下げるNSAIDsやアセトアミノフェンの他に、鼻水を止める「抗ヒスタミン薬」や、気分をすっきりさせる「カフェイン」、咳をとめる「鎮咳去痰薬」などが配合されています。


それぞれに副作用があり、高齢者では抗ヒスタミン薬の副作用でおしっこが出なくなる「尿閉」や、眼圧が高くなって目が痛くなる「緑内障発作」を起こす人がいます。また、カフェインに敏感な人では、一緒にコーヒーやお茶を飲むと濃度が高まり、不安発作を起こすリスクがあります。そもそも総合感冒薬は、複数の種類の薬を一度に飲むことになるので、「実は侮れない薬なのだ」と話す医師もいました。


アセトアミノフェンにもリスクはある

 通常の風邪やインフルエンザもそうですが、持病がなく普段健康な人ならたいていは、薬を飲まなくても数日で熱が下がり、自然に治っていきます。熱、鼻水、せきなど不快な症状をどうしても取りたいというなら薬を使うことは否定しませんが、飲むとしても副作用のリスクもあることは知っておいたほうがいいでしょう。

 また、薬で熱が平熱に戻り、症状が消えたとしても、完全に治ったとは限りません。もし新型コロナウイルスで発熱していたのに、薬を飲んだことで「治った」と勘違いして買い物や仕事に出かけたら、まわりの人に感染を拡大させてしまう危険性があります。

 ですから、37.5℃以上の熱が4日以上続く、強いだるさ、息苦しさがあるなど、疑わしい症状があったら、自己判断で薬を飲み続けたりせず、まずはかかりつけ医や帰国者・接触者相談センターに電話で相談することをお勧めします。

 それから、アセトアミノフェンにも肝障害のリスクがあります。比較的安全だからといっても、漫然と飲み続けるのはやはり危険なので、用法用量を守るとともに、症状が続く場合には医師に相談をしてください。くれぐれもアセトアミノフェンがいいからと聞いて、ドラッグストアでの買いだめなどは、絶対にしないでください。急に必要になる人がいるかもしれないからです。多くの人の安心のためにも、必要な薬がドラッグストアの棚にいつもあることは、とても大切なことだと思います。

鳥集 徹さん

2020年3月19日 (木)

youtubeチャンネル開設 利楽の紹介動画が出来ました。

         YouTube

       利楽チャンネル開設

     ↓下記リンクにてご覧になれます。↓

https://www.youtube.com/watch?v=n7CWgzo1P4I

 

       院内のイメージです。 

       よろしければご覧下さい。

2020年3月18日 (水)

新型コロナウイルス 発熱したとき 注意して飲む薬  

新型肺炎にはイブプロフェンの服用避けて、症状悪化させる恐れ WHO

日本のお薬では
バファリン・イブ・ナロンエースはイブプロフェン系

セデス・ノーシン・ナロン錠はアセトアミノフェン系

に分類されています。

3/18(水) 8:16配信

AFP=時事



【AFP=時事】(更新)世界保健機関(WHO)は17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状がある人は抗炎症薬「イブプロフェン」の服用を避けるよう勧めた。これに先立ち、フランスのオリビエ・ベラン(Olivier Veran)保健相はツイッター(Twitter)で、イブプロフェンは新型コロナウイルス感染症を悪化させ得ると指摘し、発熱した場合は解熱鎮痛薬パラセタモールの服用を勧めていた。

【図解】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(18日午前2時時点)

 ベラン保健相の指摘は、イブプロフェンなどの抗炎症薬はある酵素を活性化し、これが新型コロナウイルスの感染を促進して症状を悪化させるという、医学誌ランセット(The Lancet)に最近掲載された仮説を踏まえたもの。

 この仮説についてスイス・ジュネーブで報道陣から質問されたWHOのクリスチャン・リンドマイアー(Christian Lindmeier)報道官は、WHOの専門家らが検討中であり後日指針を出すが、「当面は、自己投薬するならイブプロフェンではなくパラセタモール (アセトアミノフェン)の服用を勧める。これは重要なことだ」と述べた。

 さらに、イブプロフェンが「医療の専門家に処方されたのであれば、もちろんそれは彼らの判断だ」と付け加えた。

 ベラン保健相は既に抗炎症薬を処方されている患者について、主治医から指示を受けるべきだと強調した。

 パラセタモールの過剰摂取は、肝臓に損傷を与える恐れがあるので、推奨用量を厳守して服用しなければならない。

 フランス当局は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な流行)前から、ヌロフェン(Nurofen)やアドビル(Advil)など、さまざまな商品名で販売されているイブプロフェンをはじめとする抗炎症薬の服用に絡む「感染合併症」に対して警鐘を鳴らしていた。

 ヌロフェンを製造する英レキットベンキーザー(Reckitt Benckiser)の広報は、「現段階では、市販のイブプロフェンの服用と新型コロナウイルス感染症の悪化を結び付ける科学的証拠が示されたとは思わない」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

 

発熱時には選ぶ薬も気を付けておくといいかもしれませんね。

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