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2014年3月13日 (木)

<角膜症>培養内皮細胞の注入移植に治療効果 京都府立医大

毎日新聞 3月12日(水)12時55分配信

 京都府立医科大の木下茂教授(眼科学)らの研究グループは12日、外傷などで角膜内皮が傷つき視力が低下する「水疱性(すいほうせい)角膜症」の患者の目に、シャーレで培養した他人の角膜内皮細胞を注射器で注入して移植する世界初の臨床研究を始めたと発表した。移植を受けた3人の患者の視力は回復しているという。角膜移植に比べ手術時間も短く、新たな治療法として期待されている。

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 研究グループによると、角膜内皮細胞は角膜の裏側にあり、角膜を透明に保つ働きをしている。水疱性角膜症は、眼科手術や外傷などで角膜内皮細胞が大幅に減少し、角膜が濁って視力が低下する。国内の患者は約1万人とされる。角膜内皮細胞は体内で再生されないため、現在は角膜移植が唯一の治療法。しかし、角膜提供者に高齢者が多く、細胞の老化による機能低下が起きやすいという課題があった。

 研究グループはこれまでに、3種類の薬剤などを使う独自の方法でシャーレでヒトの角膜内皮細胞を培養して増やすことに成功。サルに移植し、内皮として定着することを確認した。

 臨床研究では、米国から輸入した角膜内皮細胞を培養。昨年12月から今年2月にかけ、57~68歳の男女3人の患者の角膜の裏側に移植した。手術前は0.05~0.06だった視力が、0.1~0.9まで回復しているという。今後2年間で約30人に移植し効果を確認する。

 手術は約5分で済み、約1時間かかる角膜移植より大幅に短縮されるという。木下教授は「角膜を傷つける危険性も少ない。若い細胞を移植するので機能も長持ちする可能性がある」としている。【堀智行】

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