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2018年5月

2018年5月22日 (火)

偏頭痛対策 どんな方法が有効?

もう痛み止めはいらないかも?耳栓と頭痛の意外な関係性

2018.05.22

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──MYLOHASより転載

アメリカでは3,600万人もの人が片頭痛に悩まされています。典型的な症状は頭の片側がズキズキする、吐き気、目のかすみ、音に敏感になる、など。

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「一番の原因は、脳の“司令センター”部分(「三叉神経頸髄複合体」と呼ばれています)の働きがおかしくなってしまうこと」と米国頭痛学会(AHS)のディーナ・クルヴィラさん(補完・代替医療部門長)。

この部分が炎症を起こすタンパク質を出して、片頭痛が起こるそう。米国片頭痛財団(AMF)によると、ストレス、不規則な睡眠、天候の変化、アルコール、カフェイン、水分不足も片頭痛に関連。最も片頭痛になりやすいのは25〜55歳の女性なので、気をつけた方がよさそう。

水をたくさん飲む、よく眠るなど、片頭痛につながる状態を改善すれば、症状がやわらぐこともあります。処方薬のトリプタン(商品名イミグランなど)が効く人もいますし、市販されている鎮痛薬(商品名エキセドリンなど)は軽度の片頭痛に有効ですが、いずれも副作用は心配。

ですから、薬をつかわない対処法が欲しいところ。その場合の効果はあるのでしょうか?

耳栓

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効能

耳栓は、天候のせいで鼓膜にかかる圧力が高くなるのを防いでくれます。片頭痛の強さや持続時間を軽減。「ミグレインX」という耳栓はなんとスマホアプリつき。24時間の天気予報を伝えて、気圧の変化を警告してくれます。ですから、いつ耳栓を使えばよいか簡単に確認が可能。

根拠

片頭痛が天気に関係するケースは78%とする研究もありますが、確かな因果関係は証明されていません。理屈としては、気圧が下がると空気中の酸素が減って、血液が脳に運ぶ酸素も減って頭痛につながるというもの。でも研究で確認されてはいないのです」(クルヴィラさん)

結論

音に敏感な人は、耳栓をすると楽になるかもしれませんが、耳栓で片頭痛が軽くなったというはっきりした証拠は「いまだになし」とクルヴィラ。

筋骨格療法

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効能

頭、首、アゴの筋肉や骨格をみながら、片頭痛につながる炎症や緊張状態を探り当てていきます。超音波をつかったり、コリをさぐったり、熱を出さないコールドレーザー療法などで状態を調べ、それから緊張状態をほぐしていきます。「アゴが正しく動いていない状態、顎関節症(がくかんせつしょう)と呼ばれる症状が問題なのです」(クルヴィラさん)

根拠

「片頭痛と顎関節症は明らかに関連していますが、治療が顎関節症に与える効果はまだ不明点も」(クルヴィラさん)

結論

「今のところは、研究が不足している点と費用を考えると、もっと根拠のある方法を試す方がよい」とクルヴィラさん。

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効能

はるか昔から中国で行われてきた鍼灸。身体の特別なポイント(「ツボ」と呼ばれます)にとても細い針を刺し、神経線維を刺激して痛みの信号をシャットアウトします。

根拠

「鍼治療を受けると頭痛が起こる回数が半減」──最近コクラン・レビューに発表された、片頭痛がテーマのレビュー研究の結論でした。コクラン・レビューは世界の論文を見直す「系統的レビュー研究」を集めたデータベースで、信頼度はお墨つき。集めた研究に参加した片頭痛の人は合計5000人近くでした。レビュー研究では、片頭痛の薬と鍼治療の効果を比べた3つの試験を再評価。鍼治療は、薬よりも頭痛の回数を大きく減らせるというのが共通した結果でした。

結論

コクラン・レビューの研究では、6回以上の治療が効果的。「とりあげた3つの方法のなかでは、鍼治療が一番有望です。痛みをやわらげる神経伝達物質、エンドルフィンを活発に作り出すようになるところがいいですね」(クルヴィラさん)

[MYLOHAS, 3 Best Natural Migraine Remediより抜粋

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